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低用量ピルと血栓症について low dose pill
日本産婦人科学会ガイドラインによりますと、低用量ピル服用で深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の発症リスクは非服用者に比べると3~5倍に上昇すると言われています。
深部静脈血栓症のリスクは低用量ピル服用開始4か月以内に認められ、長期間服用していくと血栓症リスクは低下します。
※血栓性素因※を有する女性はピルの内服を開始して1年目の深部静脈血栓症発生率が1年目以降と比較して10倍高いです。
※血栓性素因とは… 血栓ができやすい体質
※当院ではピルの処方はしておりません。
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血栓症の症状
血栓症の症状
脚の腫れや痛み(片足のみに起こることが多い)・呼吸困難・胸痛・不快感・失神・言語障害・麻痺 これらの症状がある場合には深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症などの可能性があります。早期に医師の判断をうけ適切な治療を受けることをお勧めいたします。
当クリニックでは
低用量ピル内服中の方のために
血栓チェックを行っております。
※原則自費診療になります。
症状のある方は保険適応となる場合もあります。
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検査メニュー
- 血栓チェックのエコー
¥5,500 - 血栓チェックのエコー+Dダイマー
¥7,150 - 血栓チェックのエコー+Dダイマー+血栓性素因採血
¥18,150
- 血栓チェックのエコー
下肢エコーにて血栓チェックを行います。下肢エコーの結果はその場でお伝えします。Dダイマーとは血栓形成傾向を認める疾患で上昇します。
血液検査の結果は1~3日後に出ますので、後日LINEまたは郵送でお知らせいたします。
定期的な検査をご希望の方は半年から1年に一回おこし下さい。(症状が無ければ最低3か月は空けてください。)
低用量ピルによる
血栓の予防方法
- 定期的に検査を受ける(半年から一年に一回)
- 適度な運動を心がける→デスクワークや長時間の移動など同じ姿勢でいると血流が滞り血栓症が引き起こされます。
軽い運動やストレッチを行いましょう。医療用弾性ストッキングの着用もお勧めです。
(当クリニックで取り扱っております。ご希望の方はお申し付け下さい。サイズをお計りし、履き方のコツをお伝えいたします。) - 水分をこまめにとる→脱水は血液が固まりやすくなります。
- タバコを控える→喫煙は血栓形成の要因になります。
- ピルで血栓の副作用について不安に感じるかもしれませんが、正しく服用して日常生活で予防をこころがければ危険性を最大限に下げて安心して服用を続けることができます。