【下肢静脈瘤、受診の目安】
皆さまこんにちは。
さいたま静脈瘤クリニック 院長の橋本です。
「下肢の血管が気になっているけど、これって病院に行った方が良いの?」と疑問に思われていらっしゃる方のために、医療機関受診のタイミングをご説明いたします。
受診のタイミング
下肢静脈瘤は「ほおっておくと死んでしまう、下肢切断」といったような怖いことは起こりません。
よって特にお困りごとが無い場合には慌てなくても大丈夫な良性の疾患になります。
けれども、自然に改善することもないため、下記のような症状が当てはまる方は、専門医を受診することをお勧めいたします。
①こむら返り
②むくみ

③下肢の重だるさ
④足の血管がボコボコ膨らんでいる

⑤下肢の血管の一部が突然硬くなって赤く腫れて痛い→血栓ができている可能性があります。
⑥足首内側の血管から出血した

⑦下肢の皮膚に湿疹ができてなかなか治らない

⑧下肢の皮膚が茶色又は黒くなり硬くなってきた

⑨潰瘍がなかなか治らない

特に⑦以降、皮膚症状が出現してきた際には下肢静脈瘤が重症化している可能性があります。
早めの専門医受診をお勧めいたします。
※上記に挙げた症状がすべて下肢静脈瘤由来とは限らず、他の病気が原因のこともあります。
診断に知被けるためにも受診をお勧めいたします。
あなたはどのタイプ?
下肢静脈瘤は大きく二つのタイプに分けられます。
下肢にはあまり負担をかけてこないタイプのもの(網の目・クモの巣静脈瘤)と下肢に負担をかけてきてしまうタイプ(伏在型静脈瘤)のものがあります。
あなたがどちらのタイプの静脈瘤なのか、または両方のタイプを合併しているのかは、専門医に見てもらって診断する必要があります。
網の目・クモの巣静脈瘤

伏在型静脈瘤

【網の目・クモ静脈瘤とは】
皮膚の下の細かい血管が見えている状態です。
下肢には悪さを起こしてこない場合がほとんどですが、中には下記にご紹介するような「伏在型静脈瘤」が隠れていたり、細かい血管から出血することもありますので、ご心配な場合には悪さをしないタイプか、下肢に負担をかけてくるタイプが隠れていないかをチェックしてもらうと良いでしょう。
【伏在型静脈瘤とは】
下肢の静脈内に存在する逆流防止の弁が壊れてしまって、下肢の静脈血液が心臓に戻れず逆流して足にたまってしまい様々な症状をきたしてしまう病気です。
典型的な症状は浮腫み、下肢の重だるさ、こむら返り、等があげられます。
重症化すると皮膚にも負担がかかってきて、湿疹・潰瘍・脂肪皮膚硬化症(皮膚が茶色く硬くなる)といった皮膚症状も引き起こしてきてしまうことがあります。
ただし、下肢切断と言ったような怖いことは起きてきませんのでその点はご安心ください。
【まとめ】
下肢静脈瘤の受診の目安、下肢静脈瘤のタイプについてまとめてみました。
下肢静脈瘤が病気だと知らなかったというお声も多く聞きます。
軽症のうちは特に問題ないのですが、重症化してくると特に皮膚病変の改善が難しくなるので、ご心配な場合には一度専門医にご相談されてみてはいかがでしょうか?

