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【いびきが多い人は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群について解説!】

皆様こんにちは。

さいたま静脈瘤クリニック院長 橋本です。

「いびきが多い! 寝ているときに呼吸が止まっているよ」とご家族に指摘されたことがある、日中の強い眠気に悩まされている、当てはまる方は是非ご覧ください!

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群とはその名の通り睡眠中に呼吸が止まる、あるいは低呼吸になり、日中の眠気や集中力、活動パフォーマンスの低下を引き起こし、長期的に高血圧や糖尿病、心血管径イベントや心不全の原因となってくる病気です。

【いびきが多い人は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群について解説!】

このページでは睡眠時無呼吸症候群の中でも閉塞性睡眠時無呼吸症候群についてのお話になります。(睡眠時無呼吸症候群は大きく、中枢性睡眠時無呼吸症候群と閉塞性睡眠時無呼吸症候群に分類されます。)

有病率は疫学調査によっていろいろなデータがあるのですが40~69歳の日本人男性9.0% 30~69歳の日本人女性2.8%と言われています。※ Hypertens Res.2004; 27: 479-84

なぜ睡眠時無呼吸症候群になるの? 

日本人はアジア人の特徴であるいわゆる「平たい顔」をしているため欧米人に比べて睡眠時無呼吸になりやすい骨格をしていると考えられています。

また睡眠時無呼吸症候群に最も深くかかわっているのが肥満です。その他、睡眠時無呼吸症候群は男性に多く、加齢によって発症リスクが高くなることがわかっています。

病気のメカニズムから顎が小さい人、舌が大きい人、アレルギー性鼻炎で鼻つまりがある人にも起こりやすい病気です。

いびきが多い人は要注意?

夜、寝ているときに、のどの柔らかい組織やしたが内側に引き込まれ気道が狭くなってしまい、狭くなった気道を空気が通るときに周りの組織が振動していびきが起こります。よって「いびきが多い」人は睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性があります。(※いびき=睡眠時無呼吸症候群 ではありません)気道が完全に塞がってしまうと無呼吸になります。

【いびきが多い人は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群について解説!】

睡眠時無呼吸になるとどうなるの?

呼吸が止まって死んでしまうわけではありません。

睡眠時無呼吸症候群になると睡眠中に呼吸が止まり、睡眠が分断され良好な睡眠が得られません。すると日中の眠気や、集中力の低下、活動パフォーマンスの低下と言ったことにつながります。また、睡眠中の低換気中や無呼吸中は身体の酸素も不足するため長期的に高血圧や糖尿病、心血管系イベントや心不全の原因となってきます。

治療方法は?

治療方法は 

①マウスピース

②CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

③睡眠外科手術 〔レーザー(口蓋垂口蓋形成術)〕

④UAS(舌下神経刺激療法)

⑤MFT 口腔筋機能療法

等があります。

①は歯医者さんで作成してもらいます。一定数の方に効果があります。

②睡眠中に一定圧を加えた空気を鼻から送り込むことで気道を広げ無呼吸の発生を防ぎます。

③睡眠外科手術とは鼻腔・軟口蓋・舌根部などの軟組織に対する手術です。睡眠外科を専門とする医師も少なく、侵襲性も高く、第一選択となりにくいです。

ちなみにいびきに対するレーザー治療として知られている口蓋垂口蓋形成術 Laser-assisted uvulopalatoplasty LAUPはしばしば睡眠時無呼吸症候群の治療であると誤解を受けることがありますが、このレーザー治療は「呼吸が止まっていない人に限定したいびき治療」と理解したほうが良いです。このレーザー治療は逆に瘢痕形成拘縮により上気道が狭窄する可能性があるので睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドラインでは推奨できないと明記されています。

④上気道開大筋の反応性を補助する治療法です。デバイスを植え込むために手術が必要となり、適応も限定されてきます。

⑤口腔筋機能療法(myofunctional therapy MFT)はいわゆる「口の体操」です。口呼吸の習慣があると口回りの筋肉が緩みやすく、睡眠時に上気道が虚脱しやすくなります。このような点で口腔筋機能療法が有効です。

CPAPについて

現在保険適応で出来る治療で、当クリニックでも取り扱っています。

経鼻的持続陽圧呼吸療法 Continuous Positive Airway Pressure

睡眠時に一定圧を加えた空気を鼻から送り込むことで気道を広げ無呼吸の発生を防ぎます。

【いびきが多い人は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群について解説!】

治療の目的は?

日中の眠気の改善やパフォーマンスの向上、また、長い目で見た時の高血圧や糖尿病、心血管系イベントの予防や改善を目的とします。

当面の目標は4時間以上使用出来る日が7割以上を目指します。

しかし、より長くCPAPを利用すればさらにパフォーマンスが上がる可能性があります。

眼鏡と一緒でCPAPをしていればよい睡眠が得られますが辞めれば良い睡眠は得られません。したがって続けることが大事になります。

治療の流れ

【いびきが多い人は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群について解説!】

①初診

②簡易検査

③PSG検査(簡易検査の時点で重症の方はPSG検査をせずに治療開始になります)

④CPAP治療開始

⑤月一回の通院 

料金

CPAP治療は保険適応になります。

睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

下肢静脈瘤に関する診療・手術・ご相談は下記よりお願い致します

月–土
9:00 〜 12:00  / 13:00 〜 17:00
休診日
水曜日、日曜日、祝日

この記事を書いた人

院長 橋本 千尋

さいたま静脈瘤クリニック
院長 橋本 千尋

資格・所属

認定内科医
循環器内科専門医
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医

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