あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、新年開始最初の本日は網の目・蜘蛛の巣静脈瘤のYAGによる治療のお話です。
網の目・くもの巣静脈瘤とは下の写真のような赤や紫色の血管です。
この網の目・くもの巣静脈瘤、単独では脚には悪さをしないので、放っておいても全く問題はありません。
しかし、見た目が気になるという場合には「硬化療法」あるいは「YAGレーザーによる治療」の二通りの加療方法があります。
今回はYAGによる治療方法、また、治療前後の実例をお見せして詳しくお伝えいたします。
このYAGレーザーによる治療は埼玉県内では初と言っていいほどの画期的なものです。
YAGによる治療とはYAGレーザーという機械を使い、体の外側からレーザーを当てることにより、血管を目立たなくさせる方法です。
YAGレーザーの1064nmのレーザー光が網の目・くもの巣静脈瘤の血管内ヘモグロビンに選択的に吸収されます。そしてヘモグロビンが光エネルギーを吸収・熱変換することにより、血管が内壁から熱破壊されます。その後、血管内細胞が線維化していくことで血管自体が閉塞していきます。何回か当てることにより血管が薄く目立たなくなっていきます。
実際の写真をお見せします。
症例1
治療前
YAGレーザー 治療後2週間
個人差はありますが、本症例では1回でかなり目立たなくなってきております。
〔YAGによる網の目・くもの巣静脈瘤治療の注意事項・合併症〕
※ YAGレーザー照射時、輪ゴムではじかれたような痛みを伴います。ご希望の方には麻酔を使用いたします。
※ 治療にあたり、軽度熱傷・色素沈着等の合併症の可能性がございます。
※ 治療後、網の目・くもの巣静脈瘤の血管の見た目の改善には個人差がございます。
※ 網の目・くもの巣静脈瘤ではむくみはおきません。よってYAGレーザーで見た目の改善がありましてもむくみは改善いたしません。
[YAGによる治療の料金]
自由診療になります。保険はききません。
麻酔テープ1枚分 4400円(別途麻酔テープ1枚 110円)
続きます。
院長 橋本千尋