静脈瘤の手術でボコボコ・こぶは消えるのか?【症例写真】
はじめに
下肢静脈瘤の特徴的な症状といえば・・・やっぱり見た目の変化です。
足にボコボコとしたコブがあると、静脈瘤があることが分かりやすいですね。
また、コブをなくして見た目を良くしたいというご希望のある患者様も多いです。
今回はよく患者様からご質問いただく、『静脈瘤の手術をすると足のボコボコやこぶは消えるのか?』という点について書いてみます。
手術では何をする?
まず下肢静脈瘤とは、静脈に存在する逆流防止弁が何らかの原因で壊れてしまい、血液が逆流している病気です。
通常、静脈瘤になりやすい血管が太ももの内側とふくらはぎに真っ直ぐ一直線に存在します。(伏在静脈といいます。)
血液が逆流すると重力に伴って下に血液が溜まり、やがて血管がボコボコしてきます。
しかし、実は足のボコボコ・こぶというのは、その逆流している血管自体が膨らんでいるわけではない場合があります。
血管というのは体の中に数え切れないほど沢山存在します。もちろん伏在静脈にもたくさんの名もなき血管が繋がっており、その繋がっている枝別れした血管に負担がかかり、ボコボコ・こぶになっていることが多いのです。
手術では、その逆流している血管に自体対し治療を行い、逆流を止めます。こぶは基本的にいじりません。
下の画像を見てみましょう。
血管のつながりを写真で解説

手術前、ボコボコ・こぶのある患者様です。足の全体像を見てみましょう。

赤い線が今回治療対象となる、逆流した血管です。この一本線の血管自体はボコボコしていません。
上の方の弁が壊れており、逆流した血液が下の方に溜まることでこぶになっています。
青い線で描いたように、逆流した血管に繋がっている枝別れした血管がボコボコしている状態です。
手術で治すのは赤い線で描いた血管です。こぶは一旦治療せず様子をみます。
そして3ヶ月後がこちら↓
かなりこぶが減っています!

なぜ最初からこぶを治療しないのか
もしも逆流を止める手術をせずにこぶだけ治療したとしても、逆流は続いていますから容易に再発することが考えられます。その為手術を先に行います。
手術によって逆流を止めると、ボコボコ・こぶに流入する血液も少なくなり、それまで血管にかかっていた負担が軽減されます。
すると徐々にこぶが小さくなっていきます。
手術直後にこぶはまだ綺麗になっていませんが、少し長い目で待ってみてください。
おおよそ2〜3ヶ月かかって縮んできます。それ以降は小さくなりません。
しかし、手術をしてもこぶの小さくなり方には血管の伸縮性がどの程度あるかによって個人差があります。
こぶが綺麗に全てなくなる患者様もいれば、少し残る、沢山残る など経過は様々です。
こぶが残った時の治療
手術後3ヶ月程度経過してもボコボコ・こぶが残ってしまった場合は、硬化療法という治療を行います。
硬化療法とは硬化剤を血管に注射し、血管を固める治療です。
固まった血管というのは体の中で不要なものと認識され、徐々になくなっていきます。
こぶがなくなるまで半年〜1年程度かかる治療ではありますが、負担が少なく手術と同様日帰りで治療できます。
例外もあります
こぶができる病気は伏在型静脈瘤だけではありません。
詳しくは省略しますが、例えば側枝型静脈瘤や太めの網の目蜘蛛の巣静脈瘤などでもこぶのように血管が浮き出ることがあります。上記の2つは最初から硬化療法で治療します。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は手術を受ける患者様からよくあるご質問にお答えしました。
まずはエコーの検査で診断し、どんな治療が適応か判断していきます。
気になる症状がある方は、川口市 川口駅のさいたま静脈瘤クリニックにご相談ください。
