こんにちは。さいたま静脈瘤クリニック院長の橋本です。
本日はよく聞かれる質問の一つである「下肢静脈瘤を放っておくとどうなるの?」というお話です。
まず皆様にお伝えしたいこと
下肢静脈瘤は良性疾患なので放っておいてもこの病気で命を落とすことはないという点です。
確かにコブの部分には血栓ができやすく、血栓が出来ると炎症を起こし、赤く腫れて痛くなることはありますが、脚のコブに出来た血栓が飛んで肺を詰まらせるといったことはほとんどありませんのでご安心ください。
では下肢静脈瘤を放っておくとどうなるか…(ボコボコする伏在型タイプの静脈瘤に関してです。)
人によってはQOL 生活の質が下がります。
個人差がありますので、放っておいてもあまり進行せず問題ない方もいらっしゃいます。
ただ、人によっては進行する可能性があります。
では進行するとどうなるか・・・
うっ滞性皮膚炎
「うっ滞性皮膚炎」を起こす可能性があります。
脂肪皮膚硬化症
下肢のうっ滞が原因で湿疹、潰瘍ができたり、下腿の皮膚が茶色く固くなってしまう、脂肪皮膚硬化症という変化もあります。※
一回茶色くなると元の色に戻るのは厳しく、また静脈瘤が原因ならば、その原因である静脈瘤自体を治療しなければ、残念ながらこの脂肪皮膚硬化症は悪化するばかりです…
最後に
ということで、少し怖い話もしてしまいましたが、人それぞれなので、ご心配な方は一度診察にいらしてみてください。上記のような皮膚炎の症状に気が付かれたら早めの受診をお勧めいたします。
※静脈瘤以外が原因のうっ滞性皮膚炎、脂肪皮膚硬化症もあります。
下肢静脈瘤になりやすい職業を下の記事で紹介しています。皆様は当てはまりますか?
院長 橋本千尋
電話:048-229-5056
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