皆様こんにちは。さいたま静脈瘤クリニック 院長の橋本です。
本日は肺血栓塞栓症という病気を簡単にご説明いたします。
肺血栓塞栓症という病名を聞いたことがありますか?
別名エコノミー症候群とも呼ばれたりします。
血栓が静脈血流にのって肺に移動し、肺動脈を閉塞することにより呼吸・循環に障害が出てくる疾患です。
原因となる血栓
原因となる血栓はほとんどが下肢及び骨盤内の深部静脈血栓です。
(下肢静脈瘤に伴う表在性の血栓とは別ですが、表在性の血栓が出来ている場合は深部静脈に血栓がないかどうかのチェックはした方が良いと思いますので医療機関の受診をお勧めいたします。)
血栓の危険因子
血栓が出来やすい危険因子は
- 高齢・ガン・エストロゲン治療・肥満などの凝固能亢進状態
- 手術・外傷・中心静脈カテーテルなどの血管の障害
- 安静・長時間フライトなどの静脈うっ滞・不動
などがあげられます。
症状
主な症状は呼吸困難・胸痛で、失神、ショック、心停止を起こすこともあります。
災害時の車中泊
災害時の車中泊で肺血栓塞栓症を起こしてしまうという悲しい出来事も見受けられます。
通常、下肢静脈瘤のコブに出来た表在性の血栓が肺にまで飛んでいく心配はあまりありません。
日頃から脚のことで気になることがございましたらご相談ください。
最新の機器と下肢静脈瘤の専門家として、静脈瘤の有無や脚の血管の状態を詳しく調べて適切なアドバイスをさせていただきます。
医療用の弾性ストッキングの着用が血栓予防にも効果的です。