皆さま、こんにちは。
さいたま静脈瘤クリニック院長の橋本です。
今回は立ち仕事と下肢静脈瘤の関係について考えてみたいと思います。
下肢静脈瘤になりやすい誘因の一つに立ち仕事があります。
なぜ立ち仕事の人は静脈瘤になりやすいの?
脚の静脈の中には逆流防止の弁という構造物が付いていて、血液の流れを一方方向に保ち、血液が逆流するのを防いでくれています。立ちっぱなしでいると、下肢の筋ポンプ作用が働きにくいため、血液が下肢にうっ滞しがちになり、この逆流防止の弁に負担がかかってきて、弁が壊れてしまうことがあります。一回壊れてしまった弁は自然に元には戻らず、結果、下肢静脈瘤を発症してしまいます。
結論
立ち時間が長い美容師さん・理容師さんは下肢静脈瘤になりやすいということです。
静脈瘤の発症予防と進行予防
日常生活において、かかと・つま先の上げ下げ、その場で足踏みなどして脚を定期的に動かすことにより、ふくらはぎの筋肉を動かすことを意識する。また、仕事中、医療用の弾性ストッキングを着用することも大切です。
最後に
美容師さん・理容師さんの他にも板前さん、学校の先生、販売員さん、ガードマンさんといった立ち仕事の方々に患者さんが多く見うけられます。「立ち仕事で下肢静脈瘤になっていないかどうか心配」という方は一度受診されてみて下さい。身体に負担のかからないエコー検査ですぐに診断できます。どんな検査をするのか気になる方は、以下の記事をご参照ください!!
また、医療用弾性ストッキングを必要とする方にはサイズをお計りして履き方もご説明いたします。
院長 橋本千尋
電話:048-229-5056
予約フォーム:https://medical.apokul.jp/web/223/reservations/add