皆様こんにちは。院長の橋本です。
今日はどうして静脈瘤になってしまうのかのお話です。
体の中の血管の働き
人間は動脈と静脈が体の隅々にまで張り巡らされています。
酸素や栄養素を多く含んだ動脈血が心臓から拍出され、各臓器で使われて、酸素が二酸化炭素、栄養素が老廃物に変わり静脈血になり、心臓に再び戻ってきます。
心臓から全身に血液が送り出されるときは、心臓のポンプ機能によってスムーズに全身にいきわたります。酸素や栄養素が使われた静脈血液は、下肢の筋ポンプ作用と下肢静脈内の逆流防止の弁が働いてくれて、重力に逆らって心臓に戻ってきます。
逆流防止弁
ところが、この逆流防止の弁が、遺伝的な要因であったり、妊娠出産をきっかけに、あるいは立ち仕事・デスクワークなどで壊れてしまうと、静脈血液が心臓に逆流して下肢にうっ滞をきたしてしまいます。
脚のコブのような血管・むくみ・重だるさ・こむら返り
下肢に血液がうっ滞すると、血管が膨らみ、コブのような見た目になってきます。
また、血液のうっ滞症状として、下肢のむくみ・重だるさ・こむら返りが出てくる方が見受けられます。
これが下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤で命を落とすことはありませんが、生活の質が損なわれる場合があります。
気になる症状がおありの方、見た目のコブが気になる方、お気軽にご相談にいらしてください。
さいたま静脈瘤クリニック 院長 橋本千尋